絵巻的日々

省略とモンタージュ

医者に行く

下痢になって5日目、医者に行く。初めて行く内科だったので少し緊張した。窓口で下痢なんですと伝え、熱を測ったりした。最初に書く問診票に「症状:月曜日からずっと下痢。左下腹部に痛み」と書いた。

 

周りは高齢者ばかりで、ちょっと気が引けた。待合室ぎゅうぎゅうで、テレビの音だけが響いてた。誰かが話すと、待ち人たちはその会話の方へ耳を向け、あからさまに盗み聞きした。

きっと私が窓口で下痢だと言ったことも聞かれてるはず。まじか〜。この待合室にいる約15人の老男女に私が下痢だと伝わっている〜

 

ふと呼ばれる。看護師についていくと、「食べたらすぐ下痢?大丈夫?もしだったらベットに横になる?」と気を使っていただいた。

 

1時間くらい待ってもまだ呼ばれない。

 

介護士と老人が同じ話をどでかい声で繰り返す。怖い。ずっと、「随分と長いもんだねえ」「そうだね、ちょっと運転してくれたお兄ちゃんが短絡的だったよね、金曜日だから混むって見越して、もっと早く来てくれればよかったのに。駐車場も今日は借りれたから良かったけど、次来る時はもっと早めに来ようね。人が足りてないから仕方ないんだけどね。」「来週は14時に出なきゃねえ」「うん、そうだね。来週はもっと早めに来ようね、今日僕も始めてきたからわからなかっただけで、次からは早く来れるから。次来る時はもっと早めに来ようね。」「やっぱり14時に」「うん、そうだね。僕が...」.....

ホラーだった。介護士もストレス溜まってんな。

 

呼ばれた。行ったら、「ずっと下痢か〜。前来た人もずっと下痢で、でも抗生物質飲んだら治ったわ〜」と医者に言われた。お腹のツボを押してもらったのだが、他人に腹のツボ押してもらうのがあまりにも未経験すぎてうひひって笑った。「前来た人と同じとこ痛いって言ってるわ〜こんなに重なることあるんやね〜(意訳)」「右下腹部痛いと急性胃腸炎かもしれん...もしかしたらだけど...」「とりあえず前の人と症状同じだから同じ薬出そう!あと来週の月曜日に来てね」うけた。

 

来週の月曜日にも行くことになった。飲む薬ももらった。